バイアグラは、当初狭心症治療として開発されていましたが、臨床試験中に確認された勃起を促進する作用が注目され、1990年代に世界初の勃起不全治療薬として発表されました。
それ以降、ED治療薬の代名詞のような存在となり、世界各国の悩める患者たちを力強くサポートしてきました。
ED治療の決定版と注目されたバイアグラですが、EDの症状や原因と種類などによって効かない場合もあります。
また服用の仕方によっては勃起改善できないことから、医師の指示に従って服用しなければなりません。
EDで悩んでいるならバイアグラで治療しましょう。
勃起不全症状や原因を探ると同時に、適切な使い方を知ることで人生をより充実させられます。

EDの症状と原因の種類

EDの症状と原因を知ることが、適切な対策に欠かせないポイントになります。
EDを一言で説明すると五感で感じた性的情報や刺激が上手く伝わらないために陰茎に血液が十分に流れ込まなくなり、勃起しない、勃起しても十分に硬くならない、勃起が持続しない症状のことです。
EDの原因の種類には、大きく分けて心因性と器質性に加えて、2つの要素を含む混合性があります。

心因性ED

心理的な原因による「心因性ED」は、世代に関係なく多くなっています。
これは毎日の仕事や日常生活、人間関係においてストレスが蓄積してしまって自律神経が乱れてしまった状態です。
緊張状態が長く続くため、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。
副交感神経は心身をリラックスさせるとともに勃起の持続性と関係しているため、勃起しない、勃起しても持続しないことがあります。
同じく心理的な要因によるものとして、不安や恐怖心、コンプレックス、トラウマなども原因になります。

器質性ED

加齢を原因とするのが「器質性ED」です。
高齢になるほどEDの傾向が高まっていくのは、血管や神経に様々な問題が発生するからです。最も関係しているのが動脈硬化でしょう。
血管障害の代表的な症状になると血管を拡張させる機能が下がってしまい十分な硬さで勃起しなかったり、勃起しても持続できません。

病気が原因になってEDになるのも「器質性ED」の種類に含まれます。
糖尿病や高血圧、心臓病の患者のうち65%~80%の方がEDの症状を発しています。
食事や嗜好品を含めた生活習慣が蓄積することも原因になっています。
この他にも前立腺・膀胱・直腸に関係した病気で外科治療を受けた方や脊髄損傷によってもEDになりやすくなります。
外科手術の中で血管や神経を取り除いたり、傷つけてしまうことが理由です。

泌尿器系の病気も器質性EDの原因になります。
前立腺肥大や腎不全治療を受けている方は、処方される治療薬でホルモンバランスが崩れる、人工透析により動脈硬化と神経障害が進行してしまう事が知られています。
この他にも多発性硬化症であったり、脊髄腫瘍や椎間板ヘルニアなどを患っているとEDの傾向が高くなります。

服用している薬の種類によっても器質性EDになることがあります。
例えば、抗うつ剤、抗けいれん薬、向精神薬といった中枢神経に作用する薬を服用しているとEDになりがちです。
この他にも循環器系の薬である不整脈治療薬、降圧剤、血管拡張剤もEDに関係する場合があります。
消化性潰瘍治療薬など消化管に作用する薬もEDリスクを高めます。

勃起するけどすぐに収まってしまう、勃起しないのが、典型的なEDの症状です。
原因の種類として大きく分けて、心因性と器質性の2つがあり、前者ではストレスや不安、恐怖心などが原因となり、EDへと繋がることがあります。
また後者では、加齢や積み重ねた生活習慣による血管・神経障害が原因になっています。
この他にも泌尿器などを始めとする外科手術によるED、服用している治療薬によるEDがあります。
ED治療を目指す際には、EDの原因と症状を確認しておきましょう。

バイアグラが効くのはどのEDのタイプ?

EDの原因である心因性と器質性のうちバイアグラは、心因性タイプに効きます。
心因性EDの場合は、血管や神経障害がないため、バイアグラの作用を阻害する要因が少なくなっています。
もちろんストレスや不安、恐怖心やトラウマ、コンプレックスなどが自律神経に影響するものの心因性EDで悩んでいる方のうち約80%は、バイアグラの服用によって十分な硬さのある勃起を実現しており、持続性も向上させられます。

加齢による器質性EDタイプにも効きます。
65歳以上の方に多い器質性であっても挿入できる程度に硬さになることが知られています。
また病気が原因となった器質性タイプにも効きます。
ED患者の多くを占める糖尿病や生活習慣病の方のうち約50%が、バイアグラにより勃起状態になるため、性生活を改善できます。
この他にも脊髄損傷した方のうち約70%に効くこともわかっており、加齢や生活習慣病、脊髄損傷などの器質性EDタイプの方の性生活を力強くサポートしてくれます。

抗うつ剤などを服用している場合も効きます。
抗うつ剤は、性欲に深く関わっている男性ホルモンであるテストステロンの分泌を減少させることが知られており、服用し続けることでリスクが高まると指摘されています。
しかし抗うつ剤とバイアグラは併用できることや分泌されるテストステロンを増加するため、性欲減退を抑止したり、勃起や硬さ、持続性を向上させられます。

また心因性と器質性の混合性タイプにも利用されています。
バイアグラを服用すると血管が拡張し、さらに海綿体への血液量を増加させ、勃起や硬さ、持続性を向上させます。
加齢、生活習慣病などの病気、脊髄損傷などに加えて不安や恐怖心、ストレスなどを抱える混合性タイプで悩む方の性生活を改善できるのもバイアグラの特徴と言えるでしょう。

本来はバイアグラが効く状態であっても、間違った使い方をするとバイアグラが効かないこともあります。
最も多いのが、食後に服用する場合です。バイアグラを服用する前に食事をするとバイアグラの吸収が、妨げられてしまいます。
揚げ物や肉類などの油脂分が多い食事をした後も同じく吸収を妨げるため、効き目を感じづらくなります。
バイアグラは基本的には空腹状態で服用します。どうしても食事をする場合は、服用後にしましょう。

バイアグラは、EDの原因とある心因性、器質性、混合性のいずれにも効くことから、性生活を改善させるのに役立ちます。
中でも心因性EDタイプに悩む方の80%の性生活を改善しているため、期待を寄せて良いでしょう。
さらに加齢や病気による器質性EDタイプで悩む方の50%前後、脊髄損傷により下半身が不自由になった方の70%が性生活の改善を実感しています。
さらにバイアグラは心因性と器質性の2つが原因となった混合性EDタイプにも効くため、服用することで性生活の改善を目指せます。

バイアグラ服用で死に至る?!

バイアグラは、医師の処方箋が必要なED治療薬であるため、指示に基づいて服用すれば死ぬことはありません。
バイアグラは、血管を拡張させることで血液量を増加させて海綿体に血液が流れるように作用して、硬く勃起させて持続力を向上させるため、体への負担は少なくなっています。
しかしバイアグラを服用して死に至ったというようなニュースが流れたこともあるため、そのイメージを持っている方もいるかもしれません。

特にバイアグラが知られた1990年代後半になってから話題になりました。
特にバイアグラを服用して性交した後、あるいは性交中に死亡したというニュースが多く流されたため、印象に残っていると考えられます。
しかしそのほぼ全てが、心筋梗塞だと指摘されています。

心筋梗塞は、心臓にある冠動脈が急速に閉塞することで心臓平滑筋が壊死してしまうため、急性心不全や致死性不整脈という症状により、死に至ることもあります。
冠動脈の閉塞という症状は、動脈硬化や糖尿病や高血圧など他の基礎疾患を患っているとリスクが上昇します。
また運動と似た刺激をもち心臓や血管に負担がかかるセックスという行為も引き金になります。
しかし性行為中の腹上死の確率は、心臓病の方が安静状態のときに、急に心不全を発して死ぬ確率とほぼ同程度なのでリスクは大きくありません。

高血圧や糖尿病などの持病に加えて、性行為に拠って感じられる刺激、パートナーとの関係や性行為する場所、アルコール摂取などの状況かの場合。
それにバイアグラの服用が複雑に絡むことで、心臓に過大な負担かかかり、心筋梗塞という症状を誘発したと考えられるため、バイアグラを服用しただけでは死ぬことはありません。
またバイアグラは、狭心症の薬として開発されていたため一定度の血圧を下げる作用を持ちますが、これは狭心症治療薬であるニトログリセリンと類似しています。

これらの情報からわかることは、高血圧や糖尿病や生活習慣病、心臓疾患や脳梗塞などの脳神経疾患や循環器系の疾患の持病を治療中の方、あるいは治療を受けたことのある方は、病後の状態や治療薬との併用などを医師に相談した上でバイアグラを服用したほうが良いということです。
バイアグラは安全ですが、服用する方の疾患に影響されることもあります。

バイアグラの適正な服用方法は、まず1日1回のみ、1度服用したら24時間の間を空けて服用します。
中には勃起や硬さ、持続性を向上させるために1日に複数回、あるいは同時に複数個のバイアグラを服用する方もいますが、よくありません。
海外の臨床試験では最大800mgを単回投与していますが、25mgや50mgのバイアグラと同程度であり、逆に多く服用するほどに心臓や血管への負担をかけることがわかっています。
バイアグラは、医師の処方箋にもとづいて適正に服用すれば、安全に利用できます。

バイアグラのレビトラとの違い

ED治療薬には、バイアグラの他にもレビトラがあるため、どちらを選べばよいのか悩んでしまうかもしれません。
どちらも素早く勃起を改善するED治療薬であり、タブレットスタイルであるという共通項を持ちますが、容量や錠剤の形や色、主要成分が違っています。

まずバイアグラの特徴を紹介しましょう。
世界初のED治療薬として登場したバイアグラは、日本で1999年3月に発売開始されており、以来ED治療薬の代名詞となっています。
容量は25mg、50mgの2種類があり、服用してから30分~60分ほどで体内に吸収され、最長4時間ほど作用します。
食事の影響を受けるため、食前に服用するか食後1時間に服用しなければなりません。
ブルーカラーのひし形のタブレット錠も特徴になっています。

レビトラは、2004年6月に発売開始されたED治療薬です。
容量は10mg、20mgの2種類があり、15分~60分ほどで体内に吸収され、最長10時間作用します。
食事の影響を受けにくいことが特徴になっており、食後30分で服用しても構いません。
タブレット錠はサークル錠になっており、明るいベージュカラーも特徴です。

バイアグラとレビトラで最も違っているのが、配合されている主成分でしょう。
バイアグラの主要成分は、シルデナフィルです
勃起状態を作り出す陰茎海綿体に分布しているPDE-5(5型ホスホジエステラーゼ)を選択的に阻害することで、cGMP(環状グアノシン一リン酸)の産生を促し平滑筋を弛緩させて血液量を増加させ、勃起状態をつくりだします。
cGMPによる平滑筋の弛緩と収縮の関係に着目したのが、バイアグラです。

レビトラの主成分は、バルデナフィルになります。
この作用機序は、平滑筋を弛緩させ血液量を増加させるcGMPの細胞内濃度を増加させるため、分解酵素として働くPDE-5を阻害します。
陰茎海綿体の血流が流れることで勃起を作り出して持続させます。

バイアグラとレビトラは異なる主成分を利用していますが、作用機序については全く同じです。
そのためどちらを選んだら良いのか迷ってしまう方も多いですが、定番のED治療薬なら最も長い実績を持つバイアグラが良いでしょう。
また性交するタイミングがわからない、食事の後に性交することが多いという場合は、食事の影響を受けにくいレビトラも選ばれています。
バイアグラを服用したけど勃起状態の改善が見られなかったという場合は、レビトラを利用するというように使い分けるという方も多くなっており、医師と相談しながらいずれかを選ぶと良いでしょう。

1990年代のED治療薬は、バイアグラのみでしたが、2000年代半ばからレビトラが加わったことで選択肢が増えました。
様々な原因によって性生活に悩んでいる方がいる中で、目的や体質に合わせてED治療薬を選べば、生活の質も大きく改善できます。

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